提供されるサービスの内容は
有料老人ホームの設備とは
有料老人ホームの選び方として、サービス内容から考えるという方法があります。有料老人ホームには、居室と共有スペースが用意されています。居室はプライベートな空間で、共有スペースには食堂や浴室、ラウンジなどの共用設備があります。施設内はバリアフリーが原則で、要介護度のレベルが高い人が生活できるだけの装備が整えられています。トイレや浴室は共有スペースだけでなく個室に完備されている場合もあります。居室の広さは床面積が13平方メートルという規定があり、多くの施設がそれよりもやや広い床面積を確保している状態です。廊下の幅は車椅子が通ることを想定して1.8メートル以上という規定があります。なお、車椅子がすれ違うスペースが廊下に確保されていれば1.4メートル以上でも良いことになっています。
介護付有料老人ホームは、看護師常駐の健康管理室やリハビリの機材が設置されている機能訓練室など、介護や医療に関する施設が充実しています。住宅型有料老人ホームの場合は、趣味や娯楽に関する設備が充実していることが多く、高級感にこだわった施設もあります。
有料老人ホームの食事内容
有料老人ホームの食事内容は次々に見直されている状況で、近年ではメニューのバリエーションにも気を配る傾向が強まっています。特に力を入れているとされるのが介護食です。従来ならきざみ食やミキサー食などにして食べやすさのみを重視したメニューが用意されていましたが、食事を楽しむことができるよう工夫されたメニューに変更されています。最近人気なのは、食材そのものの色や形を損なうことなく食べやすさだけを追求したソフト食です。見た目は一般的なメニューと変わらないことから、食欲を増進させる効果もあります。ただし、ソフト食を提供する施設はまだ多くはありません。食事は生きる意欲を保つために重要な要素なので、施設選びの際にはよく確認しておく必要があります。持病がある場合には、それに対応したメニューがあるかどうかも重要なチェックポイントになります。特別なメニューの場合は利用料が多くかかる可能性があるので、予算との兼ね合いを考えながら希望に合う施設を探しましょう。
レクリエーション
有料老人ホームでは、食事や入浴などの生活サポートの他に、軽いレクリエーションのサービスもあります。レクリエーションの時間は、入居者同士やスタッフとコミュニケーションをとりながら身体を動かしたりゲームをして楽しい時間を過ごします。レクリエーションの主な目的は、入居者の健康維持や気分転換です。レクリエーションを通じて新たな楽しみを発見したり、認知症の症状を軽減したりと、さまざまな効果が期待できる重要な活動です。