希望に合う職場を選ぶために
転職するためにやるべきこと
勤務先としての有料老人ホームの選び方は、注意すべきポイントをしっかりとおさえておくことが基本です。有料老人ホームにはさまざまなタイプがあり、自立している要介護者が多い施設や寝たきりの要介護者が多い施設、認知症の症状が進んでいる要介護者が多い施設など特色もまちまちです。その中から自分に合う職場を見つけるためには、自分が目指す方向に向かうことができる施設を選ぶ必要があります。
次に着目したいのが、施設の雰囲気です。例えば、言葉づかいひとつでも施設によって方針が異なっている場合があります。高級有料老人ホームなら敬語しか使わない、地域密着型なら敬語で固めすぎず少しラフな雰囲気で話すなど、施設の利用者がその施設に期待している雰囲気を出していく努力が求められるようになります。そのような部分は専門職としての知識やスキルとは別の部分のことなので、施設の雰囲気を転職前によく確認しておくことが大切です。
求人のチェックポイント
有料老人ホームの求人を探してみると、あっという間に多くの求人が見つかるはずです。その中から魅力的な求人を見つけるポイントは、求人が出される頻度にあります。こまめに求人をチェックしていると、いつ見ても出ている求人があることに気づくかもしれません。そのような求人は、常に求人を出さなければならない事情が隠れていると考えることができます。ただし、施設の事情は聞いてみなければわからないことも多いので、常に求人が出ているから絶対に避けるべきと思い込まないようにしましょう。勤務体系や給与面のことなど、条件が詳細に明記されている求人は法人経営の施設に多く見られます。個人経営の施設は条件についてあいまいな記載にとどめていることも多く、少し近寄りがたい雰囲気がありますが、勤務時間や休日などの融通がきく可能性もあるので経営基盤の規模の大きさに惑わされすぎないことも大切です。
転職にあたって注意したいこと
手当や残業については、応募の前にしっかりと確認しましょう。介護職の多くは残業が当たり前にある状況なので、対応可能な範囲の残業を求めているのかそうでないのかの確認が重要です。残業が難しいということであれば、残業なしの施設を探すかパートタイムの求人を探すのが現実的です。施設が創業からどのぐらいの年数なのかも注意したいポイントです。創業年数が長いということは、経営基盤も安定していると考えることができます。豊富な経験と実績がある施設なら、業務のスタイルがしっかりと確立されていることも多く、不測の事態への対応力もあります。ただし、新しい施設には新しい施設なりの良さもあるので、新旧両方の施設を比較して考えることもできるでしょう。